「歯ぎしりは何故おこる?」
幼少期の歯軋りは歯の噛み合わせを調整するために必要なもので、あまり心配する必要はありませんが、大人の歯軋りは歯や顎に様々な悪影響を与えます。ご自身が歯軋りをしているという自覚の無い方も多く、特に就寝時の歯軋りは誰かに指摘されなければ分かりにくいものです。
・歯ぎしりの原因は?
歯ぎしりの原因は未だ分かっていませんが、歯並びの乱れや噛み合わせの悪さによるものと、身体的疲労やストレスが溜まると歯軋りをする事によって、それを発散しようとするのではないかと考えられています。
・歯ぎしりのタイプ
歯ぎしりは主に3つの種類に分けられます。眠っている時だけでなく、起きている時も無意識に行なっている事もあります。
1、グラインディング
上下の歯をギリギリと擦り合わせる状態。
2、クレンチング
歯を強く噛み合わせて食いしばる状態。
3、タッピング
歯を噛み合わせてカチカチと鳴らす。
・歯ぎしりによる悪影響
歯軋りをする事で、
1・歯の噛み合う面が擦り減ってしまう。
2・歯茎に負担をかける。
3・知覚過敏を進行させる。
4・顎関節症のリスクを高める。
5・頭痛や肩こりなどの原因となる。
以上のような影響があります。
・治療法は?
代表的なな治療法にスプリント療法があります。
これは睡眠時にシリコン製の柔らかいマウスピースをはめて上下の歯が直接当たらないようにする事と歯軋りによる歯への衝撃を和らげる目的で使用します。
これは一般的な治療法ですが、症状によって治療法が異なってきます。
マウスピースの製作は基本的には保険が適用されますがケースにより変わってきますのでお悩みの方は、かかりつけの歯科医院に相談して下さい。